恋こい忘わすれ草ぐさ

睦月むつき始はじめ(鳥海とりうみ浩輔こうすけ)&弥生やよい春はる(前野まえの智昭ともあき)

• 振ふり放さけ見みては

  驀然回首望見

• たおやぐせなに

  那柔弱的背影

• とけんか散ちる

  杜鵑花散落著

• 心こころをせせる様ような

  心彷彿被撩亂般

• しじまに泣なき沈しずんでいる

  默然飲泣 思緒沉落

• 背そむき果はつ際ぎわの儚はかなさは

  毅然決然地離去 那瞬間

• 避さらぬ別わかれに似にた悲かなしび

  卻猶如死別般的悲傷

• おうじゃくに視みた様ような恐おそれを

  畏懼著往昔的回憶

• 思おもい出ださない様ようにしていた筈はずなのに

  明明也知道不能再度想起

• 打うち明あけた心こころの中なかに潜ひそんださだめに

  而無法向人吐露而潛藏心中的這宿命

• 倖しあわせを浮うかべては恋路こいじに降ふり積つもる

  卻只能在這幸福洋溢的戀愛路上堆積著

• 胸痛むねいたし言葉ことば

  令胸臆悲痛的話語

• 寂寞じゃくまくとした

  在這令人寂寞的

• この夜深よるふかし覚おぼえ浮うかぶ

  夜深之際湧上心頭的是

• 短みじかし髪かみに仄紅ほのあかい頬ほお か細ぼそき声こえ

  你的短髮、緋紅的雙頰、和那細柔的聲音

• あだを心こころに抱かかえ生いきるあなたを

  懷抱著仇恨的心活到現在的你

• 傷きずつけることしか出来できなかった

  除了傷害自己以外的事都做不到

• 零こぼるる愛あいをやいばに変かえてしまう

  滿溢出的愛意化為刀刃

• この手てをいっそ切きり落おとしてしまいたい

  很想乾脆用這雙手將那些傷害著你的東西全部清除斬落

• 愛あい忘わすれ 恋こいだけ 我われか人ひとかと身みたどる

  越是想將這份愛忘卻越是依戀 苦惱的我漫無目的地隨著人群模糊去向

• つうやく じひしんちょうは

  此時飛過的低鳴的杜鵑鳥

• 素知そしらぬ顔かおをして 雲海うんかいへと飛とぶ

  用著置身事外的神情 飛向雲海

• いずれこうなると

  知總會有這麼

• どこかでは分わかっていた

  需要互相話別的一日

• せめてもの愛情あいじょうを遺のこして

  想至少將這對對方著想的愛留藏心中

• 別わかれ道みちへと歩あるき始はじめる

  再開始踏上分別之路

• このまま生いきたとしても

  「就算再這樣活下去

• 倖しあわせになれないだなんて言いわないで

  也不可能會得到幸福」這樣的話請不要說出口

• 大丈夫だいじょうぶだから

  我深信你一定沒問題的

• 一ひとつの人生じんせいともう一ひとつの人生じんせいが重かさなった

  在這個將兩人的人生牽引重合地季節裡

• この季節きせつに

  季節裡

• 恋こい忘わすれ草ぐさを

  獻上這戀忘草