修羅に堕として
sajou no hana
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修羅 に堕として
sajou no hana
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空 っぽなんだ、僕 を満 たして。 -
肌 を刺 すように纏 わりつく気配 で、 -
僕 が僕 だとわかるような気 がした。 -
僕 の内側 で囁 いた、誰 かが歌 うように。 -
それは
恐怖 ではなく。 -
研 ぎ澄 ましたその蛮勇 が僕 を救 う。 -
柔 らかな皮膚 のような居場所 はないの? -
弾 かれて流 れ着 いた似 た者同士 。 -
僕 を僕 たらしめている衝動 で傷 つけ合 う。 -
僕 はずっと空 っぽだった。 -
痛 みをもっと求 めていた。 -
誰 かがきっと満 たしてくれますように。 -
僕 はずっと孤独 だった。 -
あなたがやっと。
-
心 が黒 く濡 れ、赤 を求 め出 した僕 を、 -
修羅 に堕としたんだ。 -
与 えられた悶 えるような痛 みが、 -
知 らなかった、これほどに温 かい。 -
大切 なものを捨 て去 った、自分 に抗 うように。 -
それは
狂気 ではなく。 -
ただ
自由 にこの身 を捧 げていたいだけ。 -
幾 千 幾万 の恐怖 を切 り裂 いていくんだ。 -
この
手 の震 えさえも喜 びに染 まっていく。 -
一閃 に散 ったいくつもの光 が綺麗 で。 -
深 くまで堕 ちてきた祝福 として、 -
繰 り返 し傷 つけ合 おう。 -
僕 はずっと空 っぽだった。 -
痛 みをもっと求 めていた。 -
誰 かがきっと満 たしてくれますように。 -
僕 はずっと孤独 だった。 -
あなたがやっと。
-
心 が黒 く濡 れ、赤 を求 め出 した僕 を、 -
修羅 に堕としたんだ。 -
空 っぽなんだ、僕 を満 たして。 -
空 っぽなんだ。