April Showers

Aimer

• 長ながい雨あめに遠とおざかる声こえ 足あしを止とめて町まちを眺ながめる

  漫漫長雨中 漸行漸遠的聲音 停下腳步 暸望城鎮

• 煙けむる空そらがどこか奇麗きれいで 懐なつかしい場所ばしょに変かわって

  煙霧籠罩的天空 卻是如此美麗 讓人漸漸的懷念起來

• いつも傍そばにいてくれたよね 俄雨にわかあめに立たち尽つくす日ひも

  過去你總是陪在我身邊 就像我們在陣雨中駐足的那天

• ふいに浮うかぶ過すぎた景色けしきと 木陰こかげの下した 雨宿あまやどり

  腦裡不經意地浮現著過去的景色 來到了樹蔭下避雨

• 小ちいさくて幼おさない それはまるで

  看著渺小而幼稚的天空

• 泣なき虫むしな誰だれかみたいで

  簡直就像是個愛哭鬼

• 四月しがつの雨あめ 濡ぬれた羽はね

  四月的雨 濡濕的翅膀

• 雲雀ひばりはまだ 飛とべずにいる

  雲雀還未能振翅飛翔

• 浅あさい春はるの冷つめたさに身みをすぼめて 時ときを待まち続つづける

  在初春的寒意裡捲縮著身子 等待著

• 日差ひざしの種たね 淡あわい夢ゆめ

  帶著陽光的種子 淺淡的夢

• 羽はばたくまで 唄うたを添そえて

  在展翅的時候 添上歌聲

• 遠とおい空そらの切きれ間まへと 五月ごがつの花はなの名なを 今いまは知しらずに

  傳向遠方的天際 五月盛開的花 如今仍未知曉

• 長ながい影かげと呼よびかける声こえ 時ときを止とめて星ほしを見みた夜よる

  長長的影子 輕聲的呼喚 停下時間 仰望夜晚的星空

• 眠ねむる前まえに交かわした言葉ことば 失なくしたくないものばかり

  就連那些睡前交談的話語 我也不願失去

• 小ちいさくて幼おさない それはいつも

  渺小而幼稚的我

• 泣ないていた 傍そばにいたくて

  總是哭泣著 總是想待在你身邊

• 失なくせないもの増ふえるたび

  每當有了不想失去的東西

• 暖あたたかさに沈しずんでゆく

  我便忘形地沉浸在溫暖裡

• 通とおり雨あめの冷つめたさに身みをすぼめて 歩あるき出だせずにいる

  在冷雨的寒意裡蜷縮著身子 無法邁出步伐

• ゆずれないもの ひとつだけ

  唯一不能讓步的東西

• 鞄かばんの中なか 仕舞しまい込こんで

  將其收藏在行囊中

• 今いまでもまだ覚おぼえてる右手みぎてのぬくもりと 唄うたを頼たよりに

  至今我依舊記得 對歌聲的依賴 以及你右手的溫度

• 遠とおく響ひびく雷鳴らいめいには 春はるの嵐あらしの手招てまねきの音ね

  遠處響起的雷鳴中 參雜著春風招手的聲音

• いつか ここで 同おなじ景色けしきを見みてた

  我曾幾何時 也在這裡見過同樣的景色吧

• 四月しがつの雨あめ 風かぜに揺ゆれ

  四月的雨 在風中搖曳

• 雲雀ひばりは今いま 空そらを見上みあげ

  雲雀正仰望著天空

• 浅あさい春はるの冷つめたさに身みをゆだねて 羽はねを広ひろげてゆく

  在初春的寒意中相擁 展開雙翼

• ゆずれないもの ひとつだけ

  唯一不能讓步的東西

• 鞄かばんの中なか 仕舞しまい込こんで

  將其收藏在行囊中

• 遠とおい空そらの切きれ間まへと

  傳遞到遠方的天際

• 花はな咲さく五月ごがつへと 傘かさもささずに

  收起傘 朝向繁花似錦的五月走去