千夜一夜せんやいちや物語ものがたり

SEKAI NO OWARI

• 砂すなの国くにで生うまれた王女おうじょは

  出生在沙之國的公主

• 誰だれよりも好奇心こうきしん旺盛おうせい

  她的好奇心比誰都旺盛

• 「眠ねむれるまで楽たのしい話はなしをして」

  「為我講有趣的故事 講到我入睡為止」

• 国中くにじゅうの兵士へいしを集あつめた

  於是將全國的士兵都召集於此

• 戦たたかいの自慢話じまんばなしや

  無論是對戰爭場面的誇耀

• 年寄としよりの説教せっきょうを聞きいても

  又或是老人家的諄諄教誨

• 王女おうじょの心こころは微動びどうだにしなかった

  都無法讓公主心生動搖

• 世界せかいは退屈たいくつで満みちていた

  公主的世界裡充斥著乏味

• 荒あれた砂地すなじのような私わたしの

  如果我這份如同荒蕪沙地般的感情

• この気持きもちを「孤独こどく」と呼よぶなら

  稱作為「孤獨」的話

• 裏側うらがわの世界せかいのことは何なんと 呼よべばいいの?

  背面的世界中的新奇事物 又該稱作什麼呢?

• 当あたり前まえのことも何なにも分わからないのに

  我連那些理所當然的事都一無所知

• 知しっているフリふりは出来できない

  就連不懂裝懂也無法做到

• きっとこの砂すなが舞まう世界せかいに 光ひかる星ほしのような

  在這漫天飛舞著沙塵的世界裡 就像閃耀的星星一樣

• 意味いみを探さがし歩あるいているの

  我一直在探索著 不斷前行

• 当あたり前まえのことをあなたが知しっているなら

  如果這些理所當然的事 你全部都知曉的話

• どうか私わたしに教おしえて

  那麼請教會我這一切吧

• そしてこの砂すなが舞まう世界せかいで 三日月みかづきの灯あかりで

  然後在這漫天飛舞著沙塵的世界裡 點上一盞月牙形小燈

• 聞きかせてアラビアンナイトあらびあんないと

  為我講講一千零一夜的故事吧

• 砂すなの国くにの王女おうじょの元もとへ

  沙之國公主的跟前

• 一人ひとりの兵士へいしがやってきて

  迎面走來了一位士兵

• 見みたことも聞きいたこともない話はなしを

  他把公主見所未見 聞所未聞的故事

• 眠ねむるまで聞きかせてくれた

  一直為公主講到了她入睡

• 群青ぐんじょうの空そらにかかる虹にじや

  我曾望見群青天空上的彩虹

• 魔法まほうのような雪ゆきを見みたこと

  也曾邂逅如同魔法般的飛雪

• でもここでは世界中せかいじゅうのどこよりも

  但只有在您這裡 我才能看見比世上任何地方

• 美うつくしい星ほしが見みえることも

  都要更美麗的星星

• 荒あれた砂地すなじで出会であった彼かれに

  如果在這荒涼的沙地上

• 会あえなくなると分わからなくなるの

  不曾邂逅他的話 我可能就不會明白

• 「愛いとしい」と「苦くるしい」がまるで 同おなじに思おもえるの

  「美好的」與「痛苦的」完全感覺就像是一樣的

• 当あたり前まえのことが分わからなくなっていく時とき

  連理所當然的事情都逐漸無法明白的時候

• ああ、恋こいをしているの?

  啊啊，這難道就是戀愛嗎?

• まるでこの砂すなが舞まう世界せかいに 光ひかる星ほしのように

  在這漫天飛舞著沙塵的世界裡 就像閃耀的星星一樣

• 全すべてが輝かがやいているの

  閃爍著耀眼的光芒

• 嬉うれしいのに寂さびしくなって

  明明很喜悅 卻又如此寂寞

• 悲かなしいのに愛いとしくなって

  明明很悲傷 卻又心生憐愛

• 知しりたいことを「知しりたくない」なんて

  明明很想知道 最後卻為什麼會說出

• 言いってしまうことがあるの

  「根本不想知道」這句話呢

• 空そらを飛とんで魔法まほうの絨毯じゅうたんに乗のって

  乘坐魔法飛毯 翱翔於天空之上

• 一体いったいどこまで来きたの?

  到底來到了哪裡?

• ここは孤独こどくの裏側うらがわの 世界せかいのはずなのに

  這裡明明應該是 孤獨背後的那個世界

• どうしてこんなに一人ひとりなの

  我又為什麼會感覺如此孤單呢

• 当あたり前まえのことが分わからなくなっていく時とき

  連理所當然的事情都逐漸無法明白的時候

• ああ、恋こいをしているの

  啊啊，這難道就是戀愛嗎

• 窓まどを開あけて星ほしを眺ながめ ため息いきで砂すなが舞まう

  推開窗戶 眺望繁星 卻不禁嘆息 只看見沙塵飛舞

• 聞きかせてアラビアンナイトあらびあんないと

  請再為我講講 一千零一夜的故事吧