星ほし々の刻きざみをこの掌てのひらに

霜月しもつきはるか

• ガラスがらすの上うえ掴つかむ 置おき忘わすれた言ことの葉はを

• ゆっくり確たしかめた 一ひとつ一ひとつ

• 頬ほおに伝つたう涙なみだ

• 触ふれそうで触ふれられなくて

• 溶とけない 雪ゆきに紛まぎれ

• もぐり込こませてほしい

• どうか覚おぼえていて でもね 忘わすれてもいいよ

• 朝あさ 目めが覚さめたときは 君きみと私わたしはそこにいないから

• 今日きょうは隣となりにいて 明日あしたなんて来こないように

• 繰くり返かえす波なみのような 君きみの呼吸こきゅうを感かんじていたいから

• 季節きせつは途絶とだえてく それでも止とめられなくて

• 温ぬくもり抱だきしめた 満みちる奇跡きせき

• 夜明よあけを追おいかけた

• どこかにあると信しんじて

• 永遠えいえんの幻まぼろしを とめどなく求もとめた

• 二度にどと忘わすれぬように 流ながれ星ぼしで記しるしてく

• 刻きざまれた夢ゆめの中なか たった一度いちどの恋こいを信しんじて

• 気きづかないふりして 時計とけいの針はりを止とめた

• 遠とおくで鳴なった鐘かねに さよならの魔法まほうをかけないで まだ

• 好すきと言いえただけで 私わたし 幸さいわいせでったよ

• 真まっ暗くらな永遠えいえんより 君きみと見みてたい 一瞬いっしゅんの光ひかりがいい

• どうか覚おぼえていて でもね 忘わすれてもいいよ

• 朝あさ 目めが覚さめたときは 君きみと私わたしはそこにいないから

• 今日きょうは隣となりにいて 明日あしたなんて来こないように

• 繰くり返かえす波なみのような 君きみの呼吸こきゅうを感かんじていたいから