花色はないろ衣ごろも

宗三そうざ左文字さもんじ(泰たい勇気ゆうき)、小夜さよ左文字さもんじ(村瀬むらせ歩あゆみ)、江雪こうせつ左文字さもんじ(佐藤さとう拓也たくや)

• かかる宿世すくせ 違たがえじとばかり 羽織はおるはぬくもり

  如斯宿命 似乎無法違背 披上羽織的餘溫

• 胸むねのほむら 吹ふき消けす風かぜへと 打うち羽振はぶりき鶏とりよ

  朝著欲吹滅心中火焰的陣風 鳥兒振翅飛翔

• 嗚呼ああ 露つゆを払はらい

  啊～拂去露水

• よもすがら 幸さきわいを祈いのるは科とがか

  終夜祈求幸福 是罪咎嗎

• ただ おくり告ついで 賜たまわるもの

  唯獨 贈別賜予之物

• なぜ 沁しみ入いる思おもいは

  為何 銘刻心中的思念

• 咲さきわたりて 果はてた荒野こうやさえ

  開遍荒野盡頭

• 寄より添そえひて 花はなに染そめむ心こころ

  彼此依偎 熏染鮮花的心

• 消きえやらずに 我わが身みと

  請別消失 吾之身

• 種たねを残のこす 言ことの葉ははいつも 願ねがいを夢見ゆめみる

  留下種子 言語總是 幻想心中所願

• 帰かえる空そらを 覆おおう雲くもの向むこう 数多あまたの道みちすじ

  掩蓋天空歸處的雲朵對面 為數眾多的道路

• 嗚呼ああ 幾度いくどとなく

  啊～不知多少次

• 生せいを受うけ 焼やきついた印あかしを背負せおい

  誕生於世 背負無法磨減的恪印

• まだ 定さだめの中なか かさねの色いろ

  仍然 命運之中 相疊之色

• いま 暁あかつきに向むかった

  此刻 向拂曉出發

• さぐり極きわめ たどり着ついた場所ばしょ

  極力探尋 最終到達之地

• 故ゆえ偲しのぶ 纏まとわれし衣ころも

  追溯因由 將糾纏的衣服

• ふさわしきに 改あらたむ

  改得稱身

• 嗚呼ああ 相あい居いるたび

  啊～互相依靠的旅途

• 芽生めばえたし あたたけき調しらべにのせて

  萌芽吧 乘著溫暖人心的調子

• ただ おくり告ついで 賜たまわるもの

  唯獨 贈別賜予之物

• なぜ 沁しみ入いる思おもいは

  為何 銘刻心中的思念

• 咲さきわたりて 果はてた荒野こうやさえ

  開遍荒野盡頭

• 寄より添そひて 花はなに染そむ心こころ

  彼此依偎 熏染鮮花的心

• 消きえやらずに 我わが身みと

  請別消失 吾之身