

おまじない
幾田りら

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おまじない
幾田 りら
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片目が浴びた太陽が
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目がくらむほど 全部真っ白だった
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朝方の冷たい空気と
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昨日の涙を枯らす お気に入りの一曲
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始まりはいつだって白紙から
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台本は置いて 裸足のまま 風のまま
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重ねた手で三角を作った
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飛行機に願い込めるような おまじないはもういらない
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指と指の間 漏れる光線が
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胸の鼓動を刻んで 鮮やかに走り出す
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鼻に浮かんだ朝露は
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痛いような夜越えて 残る透明のドロップ
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弱いままでももういいから
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強さを持ちたい 踏み出すための一曲
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続きはいつだって余白から
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塗り替えてくほどに 綺麗になりたい
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重ねた手で三角を作った
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飛行機に願い乗せるような おまじないはもういらない
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誰も傷つかない夢なんて叶わない
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形の無い雲つかんで 鳥になって 空へはばたけ
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片目が浴びた太陽が
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目がくらむほどに 全部真っ白だった
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重ねた手で三角を作った
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飛行機に願い込めるような おまじないはもういらない
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指と指の間 漏れる光線が
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胸の鼓動を刻んで 鮮やかに走り出す