備忘録
鎖那
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備忘 録
鎖那
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なまぬるい
波 を立 たせては -
フェンス 越 し君 の影 を -
コバルトブルー の泡 でひたして -
すれ
違 ったゆらめきが -
なぜか
懐 かしく思 えて -
空疎 な午後 の風 口 ずさむ -
ふやけた
肌 にはりついた -
枯 れ葉 が舞 うプール サイド で -
聞 かせてくれた歌 を -
今 も思 い出 している -
ほんの
少 しでいいから私 は甘 い炭酸 で -
君 がみせなかった表情 の理由 を -
知 ることができるのなら弾 けよう*innocent -
ほんの
少 しでいいから私 は細 い灯火 で -
君 が背 をむけていったあとを -
たどることができるのなら
導 いて*innocent -
募 る瞬 き抱 く滔々 と -
それでもあの
連星 のように -
きえないで
光 り続 けていたいから -
覚 めない昨日 抜 け出 して -
視線 の先 探 していたんだ -
ふさいだ
耳 をそっと -
なでる
君 の声 と -
ほんの
少 し目 を閉 じて指先 がふれあった -
何 も言 わずにただ過 ぎ去 る微熱 を -
ほどけないよう
結 んでいる君 の頬 にふれた -
誰 もいない道 の途中 映 る瞳 に想 う -
君 が落 としていった影 の -
輪郭 をなぞってみる -
眠 る夜 を抱 いて -
見慣 れない景色 季節 の間 -
あの
日 の私 俯 いてた日々 に -
出会 ってしまった その真 っ直 ぐな目 に -
惹 かれていた影 が揺 れだした -
"
捲 るページ 幽 かに立 ち昇 るどこからか ほつれて止 まった -
波 の音 佇 む君 と線 繋 いで" -
ふやけた
肌 にはりついた -
枯 れ葉 が舞 うプール サイド で -
重 なる等 身 ゆらめく -
ただよう
泡 になって -
ほんの
少 しでいいから私 は甘 い炭酸 で -
君 がみせなかった表情 の理由 を -
知 ることができるのなら弾 けよう*innocent -
ほんの
少 しでいいから私 は細 い灯火 で -
君 が背 をむけていったあとを -
たどることができるのなら
導 いて*innocent