時計台の鐘
天野月子
野櫻莓
時計台 の鐘
鐘台上的鐘
天野 月子
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止 まってしまえ時計台 八時 を告 げる間 に不要再走了鐘台 在昭告八點的時候
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約束 過 ぎて溜息 あなたの顔 がもう見 えそう許下過多約定的嘆息 差不多就快看見你的面貌
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止 まってしまえ時計台 改札 抜 ける時 まで不要再走了鐘台 在穿過剪票口以前
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予約 を入 れたディナー も台無 しになってキャンセル はいや連已經預約的晚餐 都化成幻取消了
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※あなたがまだ
立 っていますように※彷彿你還佇立著一般
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列車 に揺 られながらわたしも揺 れてた隨著列車搖晃我也擺盪
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言 い逃 れなんてタブー だわ逢 ったら何 て言 おう藉口是禁忌啊 見面之後該說甚麼
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「
献血 してましたの」※「我去捐血了」※
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洗濯物 が絡 んで列車 は途中 停止 した捲進洗好的衣物 列車中途停下來
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ここから
歩 いて行 って間 に合 うのなら降 りていくのに如果從這裡先走還來得及 我早就下車了
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△あなたがまだ
立 っていますように△彷彿你還佇立著一般
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列車 に揺 られながらわたしも揺 れてた隨著列車搖晃我也擺盪
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窓 の外 で微 かに鳴 る時計台 の鐘 窗外鐘台的上輕聲滴答時鐘
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耳 の奥 で騒 めく△在耳朵裡騷動△
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指切 り交 わした小指 の骨 は軋 み勾了手指的小指骨嘎嘎作響
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真 っ赤 に染 まり微熱 を宿 したまま染紅了一片 還留著微溫的
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あなたの
指 が緩 んで解 けていく你鬆了手指的輕輕放手
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静 かに その手 を切 り落 として靜靜的 放開手 而去
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止 まってしまえ時計台 八時 を告 げる間 に不要再走了鐘台 在昭告八點的時候
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約束 過 ぎて溜息 あなたの声 が もう聞 こえる許下過多約定的嘆息 你的聲音 我已經聽見了
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※あなたがまだ
立 っていますように※彷彿你還佇立著一般
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列車 に揺 られながらわたしも揺 れてた隨著列車搖晃我也擺盪
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言 い逃 れなんてタブー だわ逢 ったら何 て言 おう藉口是禁忌啊 見面之後該說甚麼
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「
献血 してましたの」※「我去捐血了」※
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△あなたがまだ
立 っていますように△隨著列車搖晃我也擺盪
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列車 に揺 られながらわたしも揺 れてた隨著列車搖晃我也擺盪
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窓 の外 で微 かに鳴 る時計台 の鐘 窗外鐘台的上輕聲滴答時鐘
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耳 の奥 で騒 めく△在耳朵裡騷動△