キミきみという光ひかり

一条寺いちじょうじ 帝歌ていか(梅原うめはら裕一郎ゆういちろう)

• 歌うたは熱ねつを帯おびたまま 冷つめたく凍こごえて 虚空こくうに響ひびき渡わたる

  歌謠攜帶著熱情 肆意奏響 響徹冰冷

• 底そこのない湖みずうみに 沈しずんでいくように

  仿佛墜入無盡的湖底

• 息いきの仕方しかたを忘わすれてしまった もがくほど苦くるしい

  我早已忘記了呼吸 掙紮著 痛苦不堪

• 何故なぜ 抜ぬけ出だせない? 進すすんでもさらに迷まようばかりで

  為何無法逃離? 我越前進 越感覺漸漸踏入

• 深ふかく暗くらい森もりに 俺おれは吸すい込こまれていく

  充滿迷茫的黑暗森林 逐漸深陷其中

• 果はてることのない道みちを あとどれくらい行ゆけば

  沒有盡頭的道路 我還要走多久

• 俺おれはキミきみという光ひかりに 会あえるのだろう

  才能見到光芒四射的你呢

• 今いま、どこに立たって なにを想おもって

  如今 我該去往何方 我該思考些什麽

• 明日あすを迎むかえればいい?

  才能更好地迎接未來呢?

• 光ひかりが強つよいほど 濃こくなる影かげを見みて

  光明越強 影色越濃

• 逃にげようとしても瞼まぶたの裏うらに 青あおい闇やみ広ひろがる

  無法逃離的眼瞳深處 藍色的黑暗鋪展開來

• 嗚呼ああ 振ふり切きれない 一度いちど知しってしまった温ぬくもりの音おと

  啊 放不下啊 曾經聽過 這溫柔的聲音

• 孤独こどくになるたびに 俺おれの胸むねを突つき刺さす

  每當孤獨的時候 如針刺入我的胸口

• 嘆なげく声こえも出だせないで 黙だまり込こむ心こころには

  嘆息之聲都無法發出 默然無聲的心靈之中

• キミきみの光ひかりが絶たえ間まなく 輝かがやくのに

  你的光芒從未消失 閃耀輝煌

• 俺おれはどこにいて なにを迷まよって

  我該去哪裏 在猶豫什麽

• 明日あすを憂うれうのだろう

  明天又會是悲傷吧

• 果はてることのない道みちに 地図ちずなど意味いみがなくて

  沒有盡頭的道路 地圖也毫無意義

• 俺おれはキミきみという光ひかりが 頼たよりだった

  我如此依賴 以你為名的光芒

• 近ちかくに感かんじても 遠とおく届とどかない

  盡管感覺靠近 卻太過遙遠 觸碰不到

• キミきみへの密ひそかな歌うた 虚空こくうに響ひびき渡わたる

  只有你充滿希望的歌聲 響徹虛空