荒野こうや流転るてん

FictionJunction YUUKA

• 月影つきかげ凍こおる大地だいちを 転ころがり踏ふみ分わけて行ゆく

  月影映射冰霜的大地 光華拓出未開之路

• 滅ほろびと再生さいせいの時代じだいが始はじまる

  毀滅與再生的時代此刻降臨

• 自由じゆうを重おもく掲かかげて 道みちなき道みちを選えらんで

  將自由之名自靈魂高揭 敢行無路之途

• 真昼まひるより眩まぶしい日没にちぼつを越こえて

  超越比正午還要眩目的日落

• 夢ゆめを語かたるように時ときの船ふねは行ゆく

  像是傾訴夢想一般 時光之船正要啟航

• その闇路やみじの向むこうに新あたらしい夜明よあけ

  在那無明旅途的彼端就是嶄新的黎明

• 僕等ぼくらはきっと暗闇くらやみの腕かいなから生うまれてきた

  吾輩必是從暗闇的懷抱中誕生

• かなわぬ恋こいをするように 光ひかりへと彷徨さまよってく

  像是心中藏著無法成就的戀心一般 在前往光明的旅途上徘徊不定

• どこまでも果はてしのないこの道みちを 帰かえる術すべは無ない

  無論朝何處前進都無止盡的這條道路 亦無從回歸

• 生いき抜ぬくことに戸惑とまどい 死しに行ゆく事ことに怯おびえて

  對於生存感到徬徨 對於死亡感到恐懼

• 僕等ぼくらの呼吸こきゅうには哀かなしみが宿やどる

  吾輩的呼吸之中有著悲哀寄宿

• 叫さけびは孤独こどくに失うせて 涙なみだの滴しずくを啜すすり

  叫喊被孤獨吞噬 獨自飲淚啜泣

• 誰だれもが一人ひとりきり荒野こうやを流離さすらう

  無論何人都獨自在荒野流離

• あれは月つきの夢ゆめか 白しろく光ひかる花はな

  那是夜月之夢嗎 散發潔白光耀的花朵

• けぶる丘おかの彼方かなた 煌きらめき手て招まねく

  在沙塵掩埋的山丘彼方 以光華召喚著旅人

• 胸むねに響ひびく悠久ゆうきゅうの音楽おんがくに耳みみを済すませ

  側耳傾聽胸中共鳴的悠久旋律

• 風かぜに惑まどう砂すなのように 刹那せつなへと消きえ失うせても

  一如迷失於風中的沙塵 即便下一秒就將消失無蹤

• どこまでも果はてしのないこの道みちを 荒野こうやの向むこうへ

  無論朝何處前進都無止盡的這條道路 向荒野的彼方前進

• あれは月つきの夢ゆめか

  那是夜月之夢嗎

• 僕等ぼくらはきっと 暗闇くらやみの腕かいなから生うまれてきた

  吾輩必是從暗闇的懷抱中誕生

• かなわぬ恋こいをするように 光ひかりへと誘いざなわれて

  像是心中藏著無法成就的戀心一般 被光明牽引著

• どこまでも果はてしのないこの道みちを 帰かえる術すべは無ない

  無論朝何處前進都無止盡的這條道路 若無從回歸

• 彼方かなたへ…

  就向著彼方前進…